牛乳神話の崩壊
朝時間がないときなど、「牛乳だけでも飲んでいきなさい!」などと言われて育ってきた方が多いのではないでしょうか?
学校ではどんなおかずでも必ず牛乳が添えられ、牛乳が飲めない子供は先生から怒られてしまい、牛乳に対して疑念を抱く余地がありません。
メディアでも骨粗しょう症には牛乳が良いなどと特集されますから、さらにこの牛乳信仰を加速させています。
しかし、WHOをはじめとして様々なエビデンスから、この牛乳信仰は根底から崩れ去ってきています。
まず、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする人や下痢をする人がいますが、これは乳糖不耐症といって、牛乳の甘みの元である「乳糖」を分解するラクターゼという酵素が体内に存在しないため、消化されず腸を通過することが原因です。これは特別なことではなく普通のことです。
私たちアジア人やアフリカ人は、授乳期の赤ちゃんの時はラクターゼを持っていますが、離乳とともにその働きを失います。ところが欧米人は、必要な栄養素を家畜の乳から摂取するため、長い時間をかけて大人になっても乳糖を分解できるように進化してきたのです。
これに比べ、日本人が牛乳を飲むようになったのは、戦後からの数十年という非常に短い期間です。私たち日本人の食性と全くあっていないのです。
また、牛乳の飲みすぎは「体内のカルシウムを減らす」ということもわかってきています。
こちらは次回詳しく書いていきたいと思います。
2021年11月11日 16:37