骨格系の作用まとめ
骨格系とは、骨、関節、靱帯、軟骨の4つから構成されています。
人間には約200個(骨量は体重の約18%を占める)からなっています。
「運動はこつなり、こつは骨なり」
運動がすぐできるようになる人は、コツを掴むのが上手です。
コツの語源は骨であり、骨を知れば運動のコツを掴むことが上手になります。
運動の出来不出来は、骨に位置をどこに持ってくるかで決まるからです。
■骨格系の作用
1、身体の支持
内臓を支え、筋肉の付着位置となることによって、身体の支柱として姿勢を維持します。
2、臓器の保護
頭蓋骨は脳、脊柱管は脊髄、胸郭は肺・心臓・食堂・気管、骨盤腔は直腸・膀胱・子宮の保護をします。
3、運動
骨格系は、骨格筋の収縮により、受動的に運動します。
4、ミネラルの貯蔵
骨は、電解質(カルシウムの99%、リンの85%が骨と歯にある)の貯蔵をしています。
5、造血作用
胎児期の造血器官は、肝臓・脾臓・骨髄の3つですが、成長するにしたがって肝臓・脾臓の造血作用は弱まって、成人では骨髄だけが造血機能を有しています。すべての骨に造血機能が備わっているわけではなく、寛骨・脊椎・胸骨・肋骨などの骨の中心部と頭頂骨・前頭骨・側頭骨・後頭骨などの頭蓋骨の造血細胞で行われます。
6、内分泌作用
非コラーゲン性たんぱく質の1種であるオステオカルシンが、すい臓(インスリンの分泌促進)小腸(糖の吸収促進)筋肉(サルコペニアの抑制)脂肪(脂肪を分解)の機能を活性化します。
2021年11月15日 18:06