大豆のちから
牛乳を豆乳に、チーズを豆腐にします。無脂肪ミルクや低脂肪ヨーグルトにしたところで、がんから守りがんを克服する助けにはなりません。がん細胞を増殖させるのは脂肪ではないからです。
最近の研究では、動物性食品を大豆製品に置き換えると、それだけでコレステロール濃度が20%下がるといいます。しかも下がるのは悪玉コレステロールといわれるLDLコレステロールです。大豆製品は、乳がん治療薬のタモキシフェンと同じようなメカニズムで女性を乳がんから守る植物エストロゲンと呼ばれる成分を含んでいます。
大豆の植物エストロゲンのひとつであるゲニスティンは、フリーラジカルという体内を酸化させてしまう物質を除去する手助けをし、強力な抗がん作用を発揮します。大豆にはこのような実験結果が数多くあり、大豆や大豆製品にがんの成長を抑える多くの作用があることを示しています。
大豆はこの世に存在する職位品の中で、最も栄養価の高い食品のひとつです。そして、環境に優しい農産物でもあります。
1エーカーの土地で肉牛を育て食料にした場合、1人の人間が77日しか生きられません。この土地で育った麦を人間が食べれば527日生き延びることができます。しかし、この土地で大豆を育てれば、1人の人間が6年生き延びることができます。しかも、大豆のたんぱく質が分解されてできるアミノ酸は人間が必要とするアミノ酸すべてを含んでいる非常に優秀な食材なのです。
2021年11月26日 18:11