呼吸について
炭水化物?たんぱく質?脂質?ビタミン?ミネラル?
もちろんすべて重要な栄養素ですが、生存の為に一番必要な栄養素は酸素と言えるでしょう。
人間は酸素がなければほんの数分しか生きることはできません。
この酸素の取り込みを行っているのが「呼吸」です。
ところで、私たちは、1日に何回くらい呼吸をしていると思いますか?
1日の呼吸数は約2万回です。
肺は酸素と二酸化炭素などのガスを交換する器官ですが、肺自体が動いて呼吸運動しているわけではありません。
胸腔というところが運動することによって、呼吸することができています。この胸腔の運動に関係しているのが呼吸筋群です。
呼吸とは、いうまでもなく「息を吸ったり吐いたり」することで、必要な酸素を取り入れ、不必要になった二酸化炭素を吐き出す運動のことです。
普段ほとんど無意識に行っている呼吸ですが、取り込む酸素の量や呼吸時の身体の使い方で、活力旺盛な身体にもなりますし、エネルギー不足の身体にもなります。
「どう吸って、どう吐くか」この質を今よりほんの少しでも上げることができれば、より多くの酸素を効率よく前進の細胞まで届けることができ、身体のパフォーマンスはもちろん、脳の働きを良くし、精神にもいい影響を及ぼします。
例えば、ストレスや不安といったネガティブな感情が強くなってくると、呼吸は浅く、速く、不安定になって乱れてきます。逆にポジティブな気持ちで心が落ち着いてくれば、呼吸は深く、ゆっくりしたリズムで安定してきます。
この状態を1日2万回積み重ねていけますので、影響は絶大なものになるのは容易に想像できるかと思います。質の良い呼吸を身につけることで、日々の不調を解消されるうえ、心まで前向きに変わります。
2021年12月16日 17:49